人工衛星が私たちの生活を便利に!空から社会を支える技術のヒミツ

地球の周りには多くの人工衛星が飛んでいます。これらは、日々の暮らしを支える「縁の下の力持ち」。実は、私たちが天気予報をチェックし、スマホなどで友達と連絡を取り、カーナビで目的地へ向かうのも、人工衛星のおかげなのです。

人工衛星の種類

人工衛星にはさまざまな種類があります。

例えば、「気象衛星」は雲の動きを観測し、天気予報を支えています。「通信衛星」はインターネットやテレビ放送を世界中に届ける役割を担い、「測位衛星」はスマホやカーナビの位置情報サービスの基盤となっています。

そして、「地球観測衛星」は災害時の被害状況を把握したり、地球環境や地表の変化を記録したりする重要な役割を持っています。

 光学衛星とSAR衛星

「地球観測衛星」には、光学衛星とSAR衛星の2種類があります。

光学衛星は、普通のカメラのように、太陽光を反射した地表の様子を捉え、人間の目で見たような自然な画像を撮ることができます。しかし、雲がかかっている場所や夜間は撮影できません。

一方、SAR衛星は「合成開口レーダー」という技術を使い、衛星から電波を照射してその反射を受信することで地表状況を観測します。これにより、夜間や悪天候でも地表の情報を取得できるのが特徴です。台風や洪水などの災害時には、SAR衛星のデータが被害状況の把握に役立つこともあります。

 

今回紹介した例は、人工衛星のほんの一部です。こうした技術が私たちの生活でどのように活かされているか、目を向けることで、社会の見え方が少し変わってきませんか?

目には見えないけれど、確かに私たちの暮らしを支えている人工衛星のように、そんな存在に気づくことが、未来を創る第一歩になるかもしれません。

(文:K.N)

SAR画像はJAXA提供のサンプルプロダクトを使用しています

自分ごとを、ひとりごと。編集室ブログ

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