編集室ブログ
海辺で出会った優しさ

夕暮れのワイキキビーチで夕食を楽しんでいたとき、ひとりの女性が近づいてきて、砂浜に目をやりながら「これ、あなたのですか?」と優しく声をかけてくれました。視線のさきには砂に半分埋もれた空のペットボトルが・・・・。私が「違います」と答えると、彼女は優しく微笑みながらそれを拾い、何事もなかったかのように去っていきました。
どうやら地元の方のようで、慣れた手つきでゴミを拾っていたのが印象的でした。観光地であるこの場所では、海の美しさの裏に、観光客によるゴミの問題が潜んでいます。彼女の行動は、ただのマナーではなく、海を守るという意志の表れだったのだと思います。
友達とのおしゃべりと、目の前に広がる美しい景色に夢中なり、空のペットボトルに気づきもせず、捨てようともしなかった自分がちょっと恥ずかしくなりました。
彼女の姿を見て、日頃から意識することの大切さを改めて感じました。これからは、旅先でも日常でも、海や自然に対してもっと目を向けていきたいと思います。
(文:N.A)