地域を元気にするかき氷の力

7月25日はかき氷の日。みなさんには、心に残る“思い出の味”はありますか?

私にとっての“思い出の味”は、沖縄のとあるコンビニで出会った黒糖味のかき氷。
強い日差しの中、ひと口食べた瞬間にやさしい甘さと冷たさが体に染みわたり、まさに天国にいるような気持ちになりました。

かき氷の記憶は、その土地の風景や空気とも結びついています。
台湾のマンゴーかき氷、韓国のパッピンス、日本各地の「ご当地かき氷」もその一つ。
鹿児島の白くま、京都の抹茶味、山形のトマト味など、地元の特徴を活かしたメニューは観光客を惹きつけています。

こうしたかき氷は、地域経済の活性化にも一役買っています。人口減少や商店街の衰退が進む中、地元の果物や伝統の甘味を使ったかき氷は、地域資源の再発見となり、「あの場所にある一杯!」を求めて観光に来る人も多く、地元産業の再生につながっているのです。

近年、空き家の増加や耕作放棄地の拡大など、地域が抱える社会課題も目立つようになってきました。そんな中で、地元の魅力を改めて発信できる「ご当地かき氷」の存在はとても素敵だなと感じます。私自身も、いろいろな場所のかき氷を食べに行ってみたいと思いました。
一杯のかき氷が人を惹きつけ、その土地に足を運ぶきっかけとなることで、地域の未来を支える小さな一歩になるかもしれません。

この夏、そんな可能性を秘めたかき氷を味わってみませんか?

(文:N.A)

自分ごとを、ひとりごと。編集室ブログ

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