地面に描かれた都市の命綱 ──足元に広がる、暮らしの仕組み

ある日、道端でふと目に留まった白く描かれた記号や文字。
よく見るとそこには数字や矢印、見慣れない文字が並んでいて、何かの意味があるようでした。

あとで知ったのですが、これらは地下に埋まっている水道管や通信ケーブルなどの位置を示す“目印”なのだそうです。工事のときに誤って掘ってしまわないように、地面に描かれているのです。

私たちの足元には、目には見えないけれど、暮らしを支えるたくさんのインフラが張り巡らされています。それを守るために、現場ではこうした記号を頼りに、慎重に作業が進められているのだと思うと、何気ない風景が少し違って見えてきました。

最近では、地下の構造物を3次元で可視化できる技術も登場しているそうです。災害時の対応や都市の持続可能性にもつながる、そんな仕組みづくりが静かに進んでいることに、改めて気づかされました。

インフラは、日々の暮らしの基盤。
私も一人の技術者として、こうした「見えない支え」を守るために、これからも技術と知恵を積み重ねていきたいと思いました。

(文:R.A)

自分ごとを、ひとりごと。編集室ブログ

自分ごとを、ひとりごと。編集室ブログ