編集室ブログ
「防災の日」に、もう一度“備える”を考える

9月1日は「防災の日」。この日は、1923年の関東大震災をきっかけに制定されました。
10万人以上の命が失われたこの震災は、日本の防災のあり方を大きく変える契機となりました。悲しい出来事ではありますが、それを教訓に防災の取り組みが進んだことは、今日、そして未来への希望でもあります。
私は、自然災害の恐ろしさを東日本大震災で身を持って知りました。小学生のころ、毎年「防災の日」におこなっていた訓練が役立った経験を鮮明に覚えています。当時はまだ地震がどんなものかもよく分からず、突然の揺れに驚きましたが、避難の際の動きが自然と身についていたことで、落ち着いて避難することができました。
それから年月が経ち、震度3程度では驚かなくなっている自分に気づきます。あの頃は震度5弱でも地球が割れるのではないかと思うほどだったのに…。地震に慣れてしまってはいけないと、「災害対策」の記事制作を通じて改めて感じています。
災害は地震だけではありません。台風や豪雨などによる被害も毎年発生しています。こうした自然災害にも備えられるよう、日頃からの意識と準備がますます重要になっています。ぜひ「防災の日」を機会に、自宅や職場の避難経路を確認したり、非常用持出品を見直したりしてみてください。小さな行動が、大きな安心につながります。
『地球の学校』では、今後も、災害に備える知恵や、命を守る行動について、皆さんとともに考え、発信していきます。
(文:N.A)