9月10日は「下水道の日」。下水道の役割、知っていますか?

9月10日は「下水道の日」。下水道のことを一緒に考えてみませんか?

下水道は、私たちの生活を快適で安全に保つため、重要な役割を果たしています。
「下水道の日」は、その役割や重要性を広く知ってもらうため、1958年に設定されました。「全国下水道促進デー」という名称で始まり、2001年に現在の名称に変更されています。
この機会に、日々の生活を支えてくれている下水道のことを、掘り下げてみましょう。

下水道が果たす、重要な3つの役割

まずは、下水道の基本的な役割から、一緒に見ていきましょう。
1つ目は、衛生環境の保全です。
下水道があることで、汚水が街に流れることなく、害虫や悪臭の発生を防いでいます。
2つ目は、浸水被害の防止です。
雨の日には道路や敷地が冠水しないよう、下水道が効率的に排水しています。
3つ目は、水環境の保全です。
家庭や工場などから出た排水は、下水処理場で浄化され、川や海へ放出されます。これにより、水質が安全に保たれ、環境への負荷が軽減されています。

下水道が創る、資源やエネルギー

下水道の隠れた働きに「資源やエネルギーを創る」ことがあります。
一番わかりやすいものは、再生水です。トイレや公園など、多くの場面で活用されています。
ほかにも、水に含まれていた有機物や微生物などが分解・沈殿してできた下水汚泥から肥料や燃料を創る、下水から発生する熱をエネルギーにして利用するなど、さまざまな形で有効活用されています。また、処理過程で発生したメタンガスを自動車燃料や都市ガスとして利用する検証も行われているんです。

下水道の役割、初めて知った!というものもあったのではないでしょうか。
下水道は、私たちの生活の安全から地球環境までを支えてくれる存在です。
水を使う時、雨が降った時、川や海を見た時、私たちの生活を足元で支えてもらっている下水道のことを、思い出してもらえると嬉しいです。

    

(文:S.O)

自分ごとを、ひとりごと。編集室ブログ

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