編集室ブログ
川と生き物の関係って?きれいな川のひみつ

今年の夏、鬼怒川でライン下りを体験しました。川の流れに身をまかせていると、自然の音や風の匂いに包まれて、心が軽くなるような感覚になりました。
船着き場では、香ばしく焼かれた鮎の塩焼きが並んでいて、思わず買ってしまいました。
そのときふと、「この鮎、さっきまでこの川にいたのかも?」と思ったんです。調べてみると、やっぱり鬼怒川は鮎釣りの名所でした。鮎が住める川は、水が澄んでいて酸素が豊富。そして鮎、は川底の石についた藻を食べて、川をきれいにしてくれる“掃除屋さん”なんだとか。おいしいだけじゃなくて、川の健康を守る存在だったんですね!
同じように、シジミも水の中の汚れを吸収して、水をきれいにしてくれる“天然の浄水器”だそうです。川や湖の底で、ひっそりと環境を支えてくれています。
鮎やシジミのような生き物たちが自然のバランスを保っていることを知り、その奥深さに心を動かされました。
きっと、川の流れの先には、まだまだ私たちが知らない世界が広がっている気がします。
今日は「世界河川デー」。川の大切さを改めて考える日です。2005年に国際的に制定され、毎年9月の最終日曜日には世界各地で川を守る取り組みが行われています。川は、私たちの暮らしを支えるだけでなく、たくさんの生き物の命があふれる場所でもあります。
これからは、そんな命のつながりに目を向けながら、環境についてもっと深く知っていきたいと思います。
(文:N.A)