編集室ブログ
海岸のゴミがアートに変身?シーグラスが語る人類の課題
休日に何気なく見ていたテレビ。放送中の番組は、某芸能人の夏休みハワイ旅行企画でした。その番組企画にハワイの海岸のゴミを拾い、アート作品を作る体験がありました。
ハワイでゴミ拾い&アート制作とは何だろう?
リゾートのイメージとかけ離れた企画に興味を惹かれ、ハワイのゴミ問題ついて調べてみました。
「ハワイが抱えるゴミ問題とは?」ハワイは太平洋ゴミベルトが近いため、海岸に世界中のゴミが多く漂着していて、その中には日本のプラスチックゴミも多く含まれるそうです。漂着ゴミはハワイのゴミ問題の一つといえそうです。
番組では、芸能人一行が海岸で漂着ゴミを拾い、アート作品を作成するというもの。その作品では「シーグラス」が使われていました。
「シーグラス」は、人間が廃棄したガラス瓶などが年月をかけて削られ、曇った宝石のように見えるガラス片です。シーグラスは世界中の海にあり、シーグラスを使ったアート作品は世界中のお店や工房で作られています。もちろん日本の海岸でも拾うことができ、子供たちの自由研究の材料としても人気の題材のようです。
ゴミとして捨てられたガラスが、年月を重ねて美しさを得たシーグラスですが、その数は年々減少しているそうです。それは多くの人々がプラスチック製品を使うようになったため、海のゴミはプラスチック製品が多くなっているからだと言われています。
プラスチック製品は時間を経て、何かを語ることになるのでしょうか。気軽に観ていたはずのテレビ番組が、人類の共通課題を静かに提起しているように感じました。
(文:H.M)




