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「GIS元年」ってどんな年?阪神・淡路大震災がもたらした気づきと変化
「GIS元年」という言葉をご存じでしょうか?
1995年に、日本の防災や都市計画で大きな転換点が訪れました。それが「GIS元年」と呼ばれる年です。
背景には、同年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」があります。都市部を直撃したこの大災害は、6,000人以上の命を奪い、社会に深刻な影響を与えました。しかし同時に、災害対応のあり方を見直す契機となったのです。
被災地の状況把握や復旧計画には膨大な地理情報が必要です。当時はそれらをどう集約し、活用するのかが大きな課題でした。この課題を解決するため、行政や研究機関は地理情報のデジタル化・標準化と地理情報システム(GIS)の活用に本格的に取り組み始めます。道路や建物、ライフラインなどの位置情報を統合管理し、災害対応や都市計画に役立てる仕組みの整備が本格的に進んでいったのです。
さらに、1995年はインターネットも普及し、地理情報の共有や公開が容易になったこともGISの発展を後押ししました。その後GISは、防災だけでなく交通、環境、都市開発など幅広い分野で活用され、今日ではスマホの地図アプリや防災情報サービスなど、私たちの生活に欠かせない存在となっています。
「阪神・淡路大震災」から30年以上が経ち、近年では「伝える」、そして「備える」ツールとしてGISを活用する動きが見られます。あなたの地域でもどんな情報が共有されているか、ぜひ一度確認してみませんか?そして、災害に備える行動を、一緒に始めましょう。
未来の安全は、私たち一人ひとりの意識から生まれます。
(文:Y.S)




