絶滅危惧種トモエガモが”問題鳥種”に!?野生動物との共存を考える

この写真の鳥を見て名前が分かる方がいたら、
おそらくバードウォッチャーか鳥類学者でしょう。
この鳥の名前はトモエガモ(写真はオス)といってカモの仲間です。
顔に渦巻き状の巴模様を連想させる柄があるため、この名がつきました。

実はこのトモエガモ、絶滅危惧種に位置づけられていて、
ひと昔前はなかなか観察することができない鳥でした。
渡り鳥のため日本には冬に姿を見せるのですが、
近年、大群で飛来するようになり、
千葉県の印旛沼では202324年の冬には13万羽を超えたという報告もあります。
2018年には約2,000羽であったことを考えると、急増しているといえるでしょう。

近くで見ると愛嬌のあるトモエガモなのですが、
最近、「危険な鳥」としてニュースで取り上げられました。
危険といっても人を襲うわけではありません。
航空機に鳥が衝突するバードストライクの原因となっているのです。
集団で飛び、しかも比較的重い鳥なので、
国土交通省「鳥衝突防止対策検討委員会」は「問題鳥種」に指定しました。
バードストライクの対策としては、現在、煙火や音による威嚇が行われていますが、
ドローンによる巡回も有効なのではないかと考えました。
もちろん飛行場周辺の運用には、さまざまな課題もあると思います。

野生動物との共存にはセンシティブな側面もありますが、
生物多様性を保つためにはバランスが重要です。
そして、そのバランスを見極めるためにはモニタリングが欠かせません。
航空測量を仕事とする私たちに何ができるのか、これからも考え続けていきたいと思います。

    

(文:H.U

自分ごとを、ひとりごと。編集室ブログ

自分ごとを、ひとりごと。編集室ブログ