氷河が溶けるとどうなる?「世界氷河の日」に知りたい地球温暖化のいま

氷河は、山岳地帯や極地にある巨大な氷のかたまりです。
地球の淡水の約70%は氷河や南極・グリーンランドの氷に蓄えられています。
ところが近年、地球温暖化によって氷河は急速に溶け続けており、
2015年から2024年にかけて、
世界の海面は年間平均4.7mmのペースで上昇しています。

この危機を世界で共有するため、国連は毎年3月21日を「世界氷河の日」に定めました。
氷河の大切さを知り、温室効果ガスを減らす行動を広げることを目的としています。

氷河と氷河湖をバックにネパールヒマラヤを登る野口絵子さん

ヒマラヤの山々は、北極・南極に次いで3番目に大きな氷の貯蔵庫を持つことから「第三の極」と呼ばれています。
この場所には約15,000もの氷河が存在し、アジアの主要な川の源流となるなど、
下流で暮らす人々の水源を支えています。
しかし、ヒマラヤの氷河も例外ではなく、
地球温暖化により氷河は急速に小さくなり、
溶けた水が谷間にたまって「氷河湖」が増えているという問題を抱えています。
もし水がどんどん増えて氷河湖の堤防が決壊するリスクが高まれば、
下流の村に大きな洪水を引き起こし
「氷河湖決壊洪水(GLOF)」が発生してしまうおそれがあります。
こうした自然災害は、気候変動に伴う深刻な問題として
国際的にも警鐘が鳴らされています。

遠く離れた場所のように感じるかもしれませんが、
氷河の変化は、海面上昇や世界各地での水不足など、
地球規模の問題につながっています。
日本に住む私たちも決して他人事ではありません。
「世界氷河の日」をきっかけに、私たち一人ひとりが
地球を守るためにできることを考えてみませんか?

    

(文:S.T)


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