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上高地の渋滞対策と自然を護る取り組み|混雑の先に見えた絶景
昨年の夏、長野の上高地に行ってきました。
まもなく冬季の閉山期間が明け、春の行楽シーズンを迎えます。
そんなこの時期に、ふとこの体験を思い出します。
以前から訪れたいと思っていた上高地ですが、
正直なところ、足をのばすことが躊躇う場所でもありました。
その理由は交通のアクセスの煩雑さと渋滞問題です。
上高地は山の奥なので、アクセスにはひと工夫が必要です。
最寄り駅からタクシーかバス、または自家用車でのアクセスになります。
ただし車でも、マイカー規制のため麓の駐車場に停めて公共交通に乗り換える必要があります。
この駐車場周辺では、混雑時に渋滞が何キロも続くことが問題になっていました。
そんな渋滞を覚悟して訪れた上高地でしたが、
意外にも駐車場にはすんなりと停めることができました。
地元のタクシー運転手の方に聞くと、
混雑はしているものの、例年のお盆シーズンに比べると人出は少なかったそうです。
実はその背景には、松本市の取り組みがありました。
駐車場にライブカメラを設置して混雑具合を配信したおかげで、
訪れる時間帯を分散させ、渋滞が緩和したそうです。
渋滞の緩和は、観光の快適さだけでなく、
排気ガスや騒音を減らし、
自然への負荷を小さくすることにもつながっています。
上高地のシンボルである河童橋周辺は、多くの観光客でにぎわい、
橋の下を流れる梓川で水遊びを楽しむ人もいました。
川の水に触れると、北アルプスの雪解け水で驚くほどの冷たさでした。
梓川の水が流れ込む大正池や明神池の透明度は高く、
木立の中の遊歩道から雄大なアルプスを仰ぎながら山歩きを楽しみ、
明神池まで散策できました。
原風景が残されている上高地。
その風景を護り、次世代に受け継ぐための工夫がなされていることを体感した旅でした。
皆さんもライブカメラ情報を参考に、美しい自然を訪ねてみてはいかがでしょうか。
(文:H.M)




