防災は「知る」だけでは足りない。VR体験で感じた本当の怖さ
先日、能美防災のコミュニケーションスペース「meeet」を訪れ、防災についてさまざまな体験をさせていただきました。
館内には、家庭や職場で役立つ備蓄品の展示があり、「何をどれくらい準備すればいいのか」を具体的に学ぶことができます。
また、子ども向けのコンテンツもあり、クイズなどを楽しみながら防災について学べる工夫がされていました。
その中でも特に印象に残ったのが、VRを使った防災体験です。
地震や津波などの災害が発生した際、実際にどのような行動を取るべきかをロールプレイ形式で体験できるもので、私は津波を想定したシナリオに挑戦しました。

体験時には、「電池式の携帯ラジオを備えていますか?」といった防災意識に関する質問がいくつかあります。
結果はなんとE評価。
自分では普段から意識しているつもりでしたが、実際にはほとんどできていないことを突き付けられました。
VR体験では、地震発生後に建物の屋上へ避難します。
そこで見た光景は衝撃的でした。
上から見下ろす街に津波が流れ込み、道路を覆いながら迫ってくるのです。
もちろんVRだと分かっているのですが、それでも思わず身構えてしまうほどの恐怖を感じました。
テレビや動画で津波の映像を見たことは何度もあります。
しかし、自分がその場にいる当事者として体験すると、受ける印象はまったく違いました。
この津波VRには東日本大震災を経験した東北の方々も監修に携わっているそうです。
実際に被災した方の知見が反映されているからこそ、災害の恐ろしさや避難の重要性がリアルに伝わってくるのかもしれません。
東日本大震災から年月が経ち、当時の記憶が薄れてきた人も、震災を直接体験していない世代も増えています。
だからこそ、このような体験を通じて災害を自分事として考える機会には大きな意味があると感じました。
体験前の防災意識チェックではE評価だった私ですが、今回のVRを通して日頃の備えについて真剣に考えるきっかけになりました。
災害はいつ起こるか分かりません。
知識として学ぶだけでなく、もしもの場面を想像して備えることの大切さを改めて実感した一日でした。
(文:足立 那奈)
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