晴れていても川が増水するワケ
2025年の夏は、高温や少雨、局地的な豪雨など天候不順の影響を受けて、野菜価格の高騰が話題となりました。
夏野菜の栽培には沢山の水が必要ですが、私たちが水不足を実感するのは、ニュースなどで「干上がったダム」の映像を目にする時かもしれません。
一方で春から秋にかけては一部のダムで、迫力ある「観光放流」が定期的に行われ、特に夏場は「涼」を求めてダムを訪れる人が増えます。
しかし、ダムの放流は観光の目的だけではありません。
大雨や台風による洪水を防ぐため、降雨が予想される前にあらかじめ貯水位を下げる「事前放流」も行われています。
これは下流域を洪水から守るための重要な防災対策です。
国土交通省によると、2025年は全国の延べ41のダムで事前放流が実施されました。
前年の延べ184のダムと比べて大幅に減少しましたが、台風が日本の近くで発生したものの大きく発達せずに通過したことなどが要因とされています。
洪水のリスクと渇水対策のバランスを考える上で興味深い数字です。
8月1日は「水の日」です。

水の大切さや水資源開発の重要性に対する国民の関心を高め、理解を深めるため、
年間を通じて水の使用量が多く、水についての関心が高まる時期である8月の初日を「水の日」と定められました。
ダムは渇水時や観光放流などで目にする機会が多いと思いますが、実際には洪水対策や水利用を支える重要な社会インフラとして、私たちの暮らしを陰で支えています。
事前放流は晴れていても行われ、川の増水に繋がります。
夏休みに川やダムを訪れる際は、天気だけではなく事前放流の情報や河川の増水情報にも注意しましょう。
(文:金子 力也)
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