3次元都市データが子どもたちを笑顔にした日。こども霞が関見学デーで出会った、未来の風景
国土交通省などの府省庁が子どもたちに仕事や政策を紹介する「こども霞が関見学デー」。
2日間で約3,000人が訪れるこのイベントで、私は2027年3月開幕予定の国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027、通称「花博」)会場をVRで体験できるブースを担当しました。
VRのゴーグルをつけた瞬間、子どもたちの視線は横浜・みなとみらいの空へと吸い込まれていきました。

地面からふわりと浮き上がる、
その瞬間、「おーっ!」という歓声が会場に響きました。
「ハマスタ行ったことあるよ」「富士山のほうに花博があるんだね」。
そんな会話を交わしながら、未来の花博会場へ向かいました。
上空に広がる会場を眺めながら、「へえ、こんな感じなんだ」。
さらにボタンを押すと、手元の発射台から草花の種が空間いっぱいにまかれます。
夢中になって連打する子。
「楽しかったー!またやりたい!」と駆け寄ってくる子。
「自由研究に使わせてもらいます」と目を輝かせる小学生。
その場には、未来を少しだけ先取りしたような笑顔があふれていました。
子どもたちの笑顔に囲まれながら、あることが頭に浮かびました。
航空写真などから作られた3次元都市データは、現実を再現するだけでなく、まだ完成していない未来の風景を見せることもできる。
そして、その景色を見た子どもたちは、「行ってみたい」「知りたい」「調べてみたい」と自然に心を動かされる。
3次元都市データは、防災や洪水シミュレーション、日陰マップ、防犯対策など、安全・安心なまちづくりを支えるために活用されています。
しかし、この日目の前で見たのは、それとは少し違う使われ方でした。
子どもたちが見ていたのは、ただのVR映像ではなく
まだ訪れたことのない未来の景色だったのかもしれません。
「楽しかった」「またやりたい」
そんな何気ない言葉を聞きながら、データを作る仕事の先には、人の心を動かす瞬間があるのだと気づかされました。
未来を考えるきっかけは、案外こういうところにあったんですね。
そして3次元都市データには、街を支えるだけでなく、人の好奇心や想像力を育み、未来への期待を生み出す力もあるのかもしれません。
(文:川井 将之)
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