なぜ青森の人は朝銭湯に行くのか?
突然ですが、何の数字だと思いますか。
1位:青森県 23
2位:鹿児島県 16
3位:大分県 12
46位:山形県、茨城県 0
(※四捨五入)
答えは人口10万人あたりの公衆浴場数です。
統計データは単なる数字ではなく、背景に地域の暮らしや文化が隠れています。
青森県の公衆浴場は数でもぶっちぎりですが、もう一つ意外な特徴があります。
朝から開いている銭湯が多いという点です。
なぜ青森の人は朝から銭湯に行くのでしょうか。
寒いから銭湯で温まりたい?
⇒46位の山形だって寒いですよね。
夜働いている人が多い?
⇒そんなことは無さそうです。
朝風呂の文化があるから?
⇒朝風呂に入ることと朝から銭湯に行くことは別ですよね。
私は青森の人にとって朝の銭湯はサードプレイスなのでは?と思っています。
近年、地域コミュニティの希薄化が話題になる中、注目されているのが「サードプレイス」です。
学校・職場や家庭以外の第三の居場所であり、人と人とのつながりや気分転換の場として大切な役割を担っています。
例えばモーニング文化で知られる愛知県の人にとってのサードプレイスが朝の喫茶店であるように、青森県民にとってのサードプレイスは朝の銭湯かもしれない。
そんな風に考えると、単なる統計情報にも手触りが生まれます。
銭湯は地域の社交場とも言われます。
そこには、お湯につかる以上の価値があるのかもしれません。
私なりになぜ朝なのかも、仮説を立ててみました。
1)夜の外出は家族の目が冷たく、「家の風呂に入ればいいのに」と言われがちだが、朝なら割と文句を言われない
2)夜銭湯に行くと、ついでに飲みに行ってしまい出費がかさむが、朝なら銭湯だけで済むのでお財布にやさしい
3)朝銭湯に行くと体が温まり頭もさえて、午前中から仕事がはかどる
今日10月10日は銭湯の日。1010を千十「せんとう」と読むのが由来です。
あなたのサードプレイスはどこですか。
喫茶店、図書館、公園、居酒屋、あるいは銭湯やサウナかもしれません。
私自身、以前は居酒屋がそうした場所でした。
最近はボランティア活動に参加する中で、家庭や職場とは異なるつながりを感じています。
普段何気なく通っている場所も、実は自分らしく過ごせる大切な居場所なのかもしれません。
(文:金子 力也)
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