世界遺産登録日に伝えたい、琉球グスクの魅力
12月2日は、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」が世界遺産に登録された日です。沖縄の遺産群は、ただの"城跡"や"石の門"ではなく、琉球という独自の文化が確かに存在したという事実を現代に伝えてくれます。2025年の9月、沖縄を旅行した体験をもとに、その魅力を紹介します。
首里城の見せる復興
首里城(しゅりじょう)は2019年の火災で正殿などの9施設が焼失しましたが、2026年秋の完成を目指し復旧が進行中です。先日、約6年ぶりに正殿(せいでん)が姿を現したことが話題になりました。私が訪れた時は、まだ正殿はシートに覆われていた状態でしたが、「見せる復興」をテーマに「素屋根(すやね)見学エリア」などが解放され、VRコンテンツなどを活用したXR展示も行われていました。外観や内観の建築過程から完工までを3次元で表現し、復元の過程を疑似体験できます。
実際にVRを体験してみると、屋根の上など、普段は見ることのできない景色を見ることができ、貴重な経験となりました。
魅力を再発見した中城城跡と勝連城跡
中城城(なかぐすくじょう)跡は、琉球石灰岩を積み上げた石垣のカーブがとても美しく、標高の高い場所から望む海とのコントラストが圧巻でした。城壁に沿って歩くと、当時の築城技術の高さが伝わってきて、静かな空気の中にも"強さ"を感じる場所です。
勝連城(かつれんじょう)跡は、「何度も登りたくなる城」として人気があるのも納得です。頂上までの道のりは少し息が切れるものの、登りきった先に広がる360度の絶景がとにかく爽快で、当時の人々がこの景色をどう眺めていたのか、想像してしまいます。遺構の残り方も特徴的で、城壁の力強さと開放的な光景が同時に味わえる、個性の強いグスクでした。
皆さんも沖縄を訪れる際は、海や自然だけでなく、歴史や文化を体感しにグスク群を巡ってみてはいかがでしょうか。
きっと新しい発見があると思います。
(文:K.T)