未来へつなぐ、当たり前ではないイチョウの風景

未来へつなぐ、当たり前ではないイチョウの風景

秋の日差しを受けて黄金色に輝くイチョウ。
見上げると、幾重にも重なった葉の隙間から光が差し込み、
まるで空まで黄金色に染まったかのような幻想的な風景が広がっていました。

秋になると道路や公園でよく目にしますが、
私たちはつい、当たり前のように「毎年見られるもの」と思いがちです。

先日、地球の学校のインタビューを通じて、街路樹について学ぶ機会をいただきました。
それまでは季節の移ろいを感じさせてくれる存在だと思っていましたが、学んでいくなかで、少し見方が変わりました。

街路樹には、二酸化炭素を吸収したり、真夏の路面温度を下げる効果があったり、雨水の流出を抑えたりと、気候変動や災害から私たちの暮らしを守ってくれる役割があります。
でもその一方で、樹木の老齢化や維持管理を担う人材不足など街路樹を取り巻く課題も少なくないことを知りました。

私が見たこの幻想的な風景は、自然の恵みだけではなく、何十年もの歳月をかけて、多くの人の手によって受け継がれてきた贈り物。
この贈り物を未来の誰かにも楽しんでもらうために、私たちもそのバトンを受け取っているのかもしれません。

10月16日は「街路樹の日」。 
今回の学びをきっかけに、私自身、道端の木々を見るたびに、その風景を守り育ててきた人たちの存在に思いを巡らせるようになりました。
この秋、皆さんも少しだけ足を止めて、身近にある街路樹を見上げてみませんか。

     
(文:樋口沙紀子)

   

■関連する学び記事

街の緑と人々の安全・安心を守るには?