景色が変わる。400年受け継がれてきた眼鏡橋の魅力

景色が変わる。400年受け継がれてきた眼鏡橋の魅力

 
長崎を訪れた際、まちなかを流れる中島川に架かる眼鏡橋に立ち寄りました。
水面に映る姿が眼鏡のように見えることからその名で親しまれ、多くの観光客が足を止める長崎の代表的な場所となっています。
眼鏡橋は、1634年に中国人僧侶によって架けられたと伝えられている日本最古級の石造アーチ橋です。
その歴史的価値から国の重要文化財にも指定されています。
水面の美しい風景に目を奪われがちですが、実際に橋の上に立ったり周辺を歩いてみると、約400年も前の橋が、今も人々の暮らしの中で当たり前に使われ続けていることに驚きます。

そんな眼鏡橋を前にして、ふと気になったことがありました。
「なぜこんなにも長い間、現役の橋として残り続けているの?」

中島川はこれまで、何度も洪水に見舞われてきました。
それでも眼鏡橋は、修復を重ねながら受け継がれ、今なお多くの人が行き交っています。
現在のような測量機器やコンピューターがない時代に、川の流れや周囲の地形を見極めながら橋を築いた先人たち。
そして、その価値を認め、修復しながら大切に守り続けてきた人たち。
約400年も残り続けてきた背景には、先人たちの知恵と工夫、そしてそれを守り続けてきた人たちの存在があったからなんですね。
そんな風に考えると、目の前の景色も少し違って見えてきます。

訪れる機会があれば、ぜひ橋だけでなく、その下を流れる川や周囲の地形、そして歴史にも目を向けてみてください。
ただ見た目の美しさだけではない、別の魅力も発見できるかもしれません。

   

(文:樋口 沙紀子)

   

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