フードロスの削減は誰のため?

フードロスの削減は誰のため?

「実りの秋」「食欲の秋」。そして「天高く馬肥ゆる秋」とも言われます。
店に行けば美味しそうな食べ物が並んでいて、ついあれもこれもと手が伸びてしまいます。
ですが、買いすぎはフードロスにつながることも。

日本では年間約500万トンの食品が廃棄されていて、国民一人あたりに換算すると、毎日おにぎり1個分の食品が捨てられている計算です。

また、国全体で見ると、フードロスによる経済損失の合計は4兆円と推計されています。
これは農林漁業の市場規模(約12.3兆円)の3分の1の規模に相当します。

フードロスは環境問題として語られることが多いですが、実は家計にも大きく関わっています。
例えば先ほどのおにぎり1個を200円とすると、2人暮らしでは年間14万6千円分の食べ物を捨てている計算になります。
  200円/個×365日/年×2人/世帯=146,000円
  
また、フードロスの経済損失4兆円は世帯あたりで見ても年間6.5万円となります。
世帯あたりの年間家計支出と比較すると、なんと水道代の4.9万円よりも大きな金額なのです。

9月9日は「食べものを大切にする日」。
「食べものを捨てない(ナイン)、残さない(ナイン)」の語呂合わせが由来です。

フードロスの削減と聞くと、少々大きな話に聞こえるかもしれません。
ですが、2人で年間14万6千円あれば、旅行に行くこともできます。
食べ物を大切にすることは、環境のためだけでなく、自分自身の暮らしを豊かにすることでもあるのです。

そして、宿泊先のバイキングでも、つい取り過ぎてしまうことがあります。
まずは食べきれる分だけ取ることを心がけたいものです。

   

(文:金子 力也)

   

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