森は「共に生きる」場所
スギと広葉樹の混交林(東北大学フィールドセンター尚武沢試験地)
「森は、種が競い合うだけでなく、共に生きる場でもある。」
この言葉は、森林生態学者・清和研二先生(東北大学名誉教授)のもの。
森の本質を、これほど端的に表現した言葉はないかもしれません。
森の中では、木々や草花、昆虫、鳥、そして微生物まで、無数の命が複雑に絡み合いながら生きています。
光、水、風といった自然のゆらぎが、多様な生き物たちの居場所をつくり出しているのです。

スギ林から、多様な森へ
今回訪れたのは、スギ人工林の間伐を行い、自然の力で広葉樹との混交林へと誘導する試験地。
ドローンが捉えたその風景には、一見するとただの「緑」が広がっているように見えますが、実はその中に、命のつながりと共生の物語が息づいています。
円錐形のスギは、日本固有の樹種。
まっすぐ空に向かって伸びる姿から「スギ(直ぐ)」と名付けられたとも言われています。
ドローンが捉えた試験地の風景には、間伐されたスギの間から広葉樹の若木が顔を出し、森が少しずつ変化している様子が映し出されています。
森づくりは、未来づくり
この森は、研究や教育の場であると同時に、「多様な命が共に生きる未来の森」を育てる実践の場でもあります。
自然の力を信じ、森の声に耳をすませながら、私たちは次の世代へとつながる森づくりに取り組んでいます。
(文:高岸 且)
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